
ペンタックス XLシリーズ現在は旧機種となったXLシリーズですが、過去に所有し現在は譲渡済みのものも含めて40mm、28mm、14mm、10.5mm、7mmと使用しているあるいは使用していた事があります。現在は14〜7mmの3本を保有しています。総合的には、ゴーストの少なさやコントラスト面で高レベルですが、何より目の当る見口が回転式で高さ調整出来るので、眼鏡を使用している私には大変使いやすい物です。アイリリーフも長く視界も広いので、観望用として常用できます。 欠点は、少し視点を外すとすぐに視野が真っ暗になる事で、目の位置が設計上の視軸をずれると、光線が通らないという性質が強いですので、観望会などで「あれ?見えない??」という声が時折聞こえます。この点はナグラーなどの方が良いようです。 テレビュー ナグラーシリーズ最高峰の一角を頑として守っており、価格も小さな鏡筒が買えるくらい高価なのですが、私が所有しているのは旧タイプの9mm、それと過去に12mmのtype2を使っていました。天文同好会の仲間がその名も高いtype5 31mmを所有していて、時々覗かせてもらいます。さて、この高級ラインのアイピースですが、外観の作りやアイカップの上下機能が無い昔ながらのゴム折り返し方式というのが、どうもいただけません。特に12mm type2はアイリリーフが短く、眼鏡を使うとせっかくの84度という広視野が全部使えません。この点は、バージョンが上がる毎に改良されてきていますが、ゴムの折り返し式見口は未だにそのままです。 貧疎な外観とは一転、その見え方はなかなか良くて、とにかく像が明るい、明るいながらもコントラストがしっかり出ていて惑星の模様が良く見える。この点は、ナグラー9mmとペンタックスXL 10.5mmを比較しても、倍率が出ているにもかかわらずナグラーの方に軍配が上がります。 また、31mmの明るさとコントラストは逸品で、これとHβフィルターの組み合わせ+45cmドブで馬頭星雲が見えましたが、他のアイピースとの組み合わせでは視認できませんでした。 同じような事を、双眼鏡でも経験が有り、ビクセンのアスコット8x56ではほとんど見えない物が、スワロフスキーの10x50でははっきりくっきり見えるという事を実感しています。光学系のコーティング、透過率、迷光処理などの積み重ねとは思いますが、どちらもフルマルチコートをうたっていますので、やはりそれなりの違いはあるわけです。 ペンタックスOR&Kペンタックスの旧サイズアイピースでSMCの物は販売が終了して久しいのですが、今でも中古市場で人気があって、販売終了時の新品価格より高値での取引が続いています。それでもさすがに2006年時点では一時期より買いやすい値段に落ち着いて来ました。このOR5mm 12mm(双眼用に2個)そして、K25mm(双眼用に2個)を使っていますが、OR5mmは屈折使用時の惑星や月を高倍率で見る時に使用し、双眼用に持っている物は、ニコンの顕微鏡用双眼装置を追加工して差込バレル径を広げた物と一緒にC14での惑星観望に使います。 何が良く見えるってこのOR12mm双眼式が最高で、像の抜け、コントラスト、そして双眼装置によるマジックも重なって大変見やすく重宝しています。双眼装置自体も精度は良いようで、他のものと同条件で比較した事が無いので正確な良否は何とも言い難いのですが、気になるような像の劣化やコントラストの低下は感じていません。 タカハシの旧サイズのORのMCタイプと比べても、ペンタックスが像の抜けやコントラストの良さでは勝ります。中古価格も大幅に勝りますが。 笠井トレーディング扱い品なんともバッタモンくさい雰囲気が漂っていて、実際そんなものも掴んだ事があるのですが、どこかとんがった所があって面白い物があるのも事実です。SWV−30mm 90° これは視界の半分くらいから雪崩状態に像が悪化する恐ろしいアイピースでした。(過去形です、今は持っていません。)しかし、90°の超広視界は当時驚きで、それなりに楽しめました。 SWV−24mm 94° なにくそとばかりの広視界です。像は少々黄色く着色します。視野環と最終レンズ面が近いので、ケルナーのようにゴミが良く見えてしまいます。レンズの張り合わせが汚くて、バルサムにゴミが入ってます。・・・とここまではバッタモンらしさの露呈。しかし!! 94°がしっかり見渡せて、しかも結構周辺まで像がしっかりしている。中心もそこそこシャープだ。すごい! という事になって、何じゃこりゃ?というアイピースです。どうやらオロシヤの国の製造らしいのですが、かつてこれを松本式15cmにつけて天の川を流すと、もう宇宙空間を漂っている気分でした。上から下まで、右から左まで視界全て星ですから。 現在は双眼で使っていた2個のうち一個を保有、もう一個はやはり同好会の仲間が大喜びで使用中。 ケーニッヒ40mm 70° 40mm 2インチバレルで70°って取れるんかいな?というちょっと怪しいスペックですが、アイレンズが大きくて覗きやすく視界がクリアーで周辺も中心も良いという、実はスグレモノです。はっきり言うと、ペンタックスXL40mmより像も使い勝手も良いので、現在40mmの常用として使ってます。私のは、現行の前のモデルで、薄型で軽量なタイプです。実はこのアイピース、隠れた銘器なのでした。 DOCTER OPTICS 16.4mm 視度調整が付いている事から、フィールドスコープ用の流用であるらしいドイツ製アイピース。ZEISSの流れを汲むという事で、期待して購入。視野はクリアーで、冷色系の色を出します。お月さんが青くきれいに見えるといっても、いろいろ比較して少し青みがかかるという程度です。特に欠点も無いのですが、ピント位置が他のアイピースと大きくずれるので、差し替えて使う時はやや不便。現在は売却済みです。 スワロフスキー 15.4mm WW双眼鏡の名門、スワロフスキーのアイピースです。これもフィールドスコープ用の焼き直しみたいな感じですが、限定販売で比較的安価でしたので、双眼用に2本持っています。普通にC14で惑星を見た限りでは、焦点距離も中途半端なので特にインパクトはありませんが、ヌケの良さは実感できます。このアイピースの真骨頂は、アストロフィジックスのS−150との組み合わせです。これで見る月は他の光学系の物とは別物で、ハッとする美しさがあります。周辺まできちんと解像し、余計な散乱光が無いのかとにかくコントラストがしっかりしていてう〜〜んと唸らせます。この点は後日購入したスワロフスキーのSLC10X50双眼鏡に通じるものがあります。きっと、設計思想とコーティング設計のノウハウなんでしょうね。 ユニトロン ワイドスキャンこの32mmは古き時代の銘アイピース、広視界の代名詞です。しっかり持ってますが、ドブソニアンでの観望には常用しています。アイリリーフが長く、眼鏡をかけていても覗ける(最周辺は苦しい)、周辺近くまで良像であるなど、古いアイピースとしては現在でも通用する性能です。同じ名前の後発製品が国際光器から出ていますが、これとは性能に格差があります。中古もめったに出ないのですが、結構高額なようです。もちろん、後発製品や当時の新品よりは高値ですね。 その他ビクセンLVシリーズ過去に何本か持っていて、観望会などで使用していましたが、ゴム見口を折り返さないと眼鏡使用者には見難いのにゴムが硬くて折り返しにくい、像がどうも甘めでコントラストもあまり良くないということで、現在は保有していません。しかし、価格から考えるとそう悪いものでもなく、予算次第というところでしょうか。なんだか、このクラスなら笠井トレーディングあたりに面白そうなシリーズが転がっているような・・・。名を捨て実を取る人は笠井あたりを狙ってください。 タカハシ旧ORシリーズ 別に悪くは無いんですが、特別良くも無くて、やっぱりあまり使いません。昔はこれしかなくて使い倒してました。安価に揃えたい場合は狙い目かと思います。でも、先に述べた高級タイプやとんがったアイピースを使っていると、この手はあまり使わなくなってしまいます。 ペンタックスXP 3.8mm かつて惑星の拡大撮影といえばこのレンズだったのですが、それは35mm版に大きく写す場合の話、今は1/3インチや1/4インチの小さなCCDに写すだけなので、こんな強拡大レンズは使い道がありません。 でも、このレンズ、惑星の眼視に使うとすごく良いのがミソです。短焦点の屈折用にはお勧めできますが、アイレリーフが当然ながら短いのでそれなりの使い勝手です。 BORGのアイピース プラスチックの鏡胴で、コーティングもありませんが、2000円程度で買えるという徹底した廉価品です。しかし、性能はけっこうしっかりしていて、案外シャープに見えます。アイレリーフが短くて、眼鏡使用だと見口を折り返してもダメです。 ミードのプローゼル これもいろいろ持っていましたが、とにかくアイレリーフが短いので眼鏡使用の私にはまともに使えませんでした。プローゼルタイプは全般に皆この傾向ですので、ミードに限った事ではありません。ただし、4000シリーズのPL26mmは今でも対象確認用途などに使用しています。これは中心像がすごくシャープで、ちょっと驚きの性能です。 |