鏡筒・反射

口径順に掲載。ただし譲渡済みの物がほとんどです。
所有中の物と今までに所有していた物のショートインプレッション集。

C14シュミットカセグレン+MS−5


かれこれ20年以上昔、ハレー彗星回帰のころに入手した、米国版のセレストロンカタログに、オレンジ色のフォークマウントに乗った写真を見て以来、この鏡筒に憧れをもっていましたが、その10年後に当時の天文ガイドの譲るのコーナーで見つけて、たまたまこのとき私が同じコーナーに出していた、タカハシの6.5cm屈折赤道儀一式と差額交換したという、思い出深い私の主砲です。

とかくシュミットカセグレンは像が甘いなどと言われがちですが、この口径となると
1、温度順応
2、シーイングの影響
これらのために本来の性能がめったに発揮されません。

年に一回くらい、こんなに良く見えたんだ!!という晩があります。では、無用の長物かというとそうではなく、口径が大きいと
1、同じ倍率を出しても射出瞳径が大きくなり、目の飛蚊症などの影響を受けにくくなる
2、像が明るいので双眼装置を使っても十分明るい。
というメリットがあります。

35cmの口径で24kg(鏡筒のみ)という重量も、他の物を同架する事を考えた場合には利点です。

デメリットは、
1、温度順応に時間がかかる。
2、光軸が厳密には姿勢差でずれる。
などが思い当たります。

鏡筒バンドはPARALAX社の頑丈なバンドを使用して、このバンドの側面にレールを付けて他の鏡筒やカメラを同架しますが、強度はそこそこ保たれているようです。

C14 フォークマウント式


山梨県北杜市(当時)在住の方から、観望会に使用し館に寄贈するということで格安にて譲り受けた鏡筒と架台を、移動可能に仕立て上げた物です。現在は北信濃ふるさとの森文化公園 創造館に置いてあり、ここでの観望会に使用しています。

光学系は最近の物に交換されており、良い像を結びます。筒のオレンジ色は、なかなかきれいで存在感があって良いと思います。

架台はさすがに年代モノ、シンクロナスモーターの恒星時?運転と、差動ギヤを介してのDCモーターによる微動という、昔ながらの組み合わせです。すでに各モーターにダメージがあり、追尾が遅れ気味になるのと、低速での微動が利きません。赤緯微動は腕の長いタンジェントスクリュー式で、こちらは相当回転を上げても実際の動きは微速にしかならないなど、今風のモノとは隔日の差があります。このような不具合部もあって、まだ所有権を市あるいは館へ渡すに至りませんが、追々ステッピングモーターに換装するなどして使いやすくしようと考えています。また、GPエンコーダーを取り付けて、導入支援が出来るようにしました。

ピラー脚は国際光器のヘラクレス赤道儀用のものに、取り付けアダプターを製作して使用しています。十分な強度です。

移動はかつてシュミットカメラで移動撮影していた時に、MS−5を載せていたアルミフレームと空気入りタイヤを組みなおして使用しています。館から引っ張り出すのには十分で、空気入りタイヤが衝撃を吸収し、径が大きいので少々の段差や溝を乗り越えやすくしてくれます。全加重の7割程度をこのタイヤで受け、残りを前部に着けた回転式キャスターで受けるようにしています。

フォークマウントがやはり弱いので、風が吹くと像が揺れます。30〜40cmクラスのドブソニアンより弱い感じです。しかしながら、35cmの口径は威力があり、惑星や星雲・星団を明るく見せてくれます。操作も極めて簡単で同好会員の誰しもすぐに使え、観望会にはうってつけです。

32cm F4.8 Ninjya ドブソニアン(譲渡済み)

真っ黒なFRP架台と鏡筒、そして何よりも使い勝手を良くしているのが2分割になる鏡筒の32cmドブソニアンです。

観望用に購入し、分割できて一個あたりのパーツが軽量なので大変助かっています。また、動きも上下水平ともスムーズで、観望会では毎年活躍します。

現在はこれを国際光器扱いのジョンソニアンというホースシュー式簡易赤道儀の台座に乗せて使います。これですと、観望会等で数人毎に中央へ対象天体を入れなおす事も要らず、惑星もドブソニアンの観望会対象と出来ます。

移動で使う上に、Fが明るいニュートン式反射なので、光軸がきっちり合っている状態での使用は少ないのですが、偏芯マスクを付けると無遮蔽光学系となり、木星などはとてもシャープになります。

現在は同好会の会員のところで活躍中。

32cm F4.8 ミード製ドブソニアン(譲渡済み)

発売当時、安価でデカイという衝撃的な望遠鏡でした。この40cm版を同好会のメンバーが今でも愛用しています。

像はまずます、白く大きな鏡筒は存在感があり、観望会に持って行くと結構列が出来ます。やはり見栄えのする望遠鏡に並んで覗いてみたいというのが心情ですね。

耳軸が中心一点止めだったため、鏡筒との一体性が無くてここでのずれが上下の操作性を悪くしていましたので、回転止めのネジを追加して使用していました。

水平の動きも今ひとつですが、これは適当な潤滑剤の塗布などで多少は良くなると思います。

架台・鏡筒とも大きく重いので、運搬には最低でも軽の1BOX車などが必要です。私の場合、腰痛の為案の定茨城の方に譲渡してしまいました。

価格的にはNinjyaの半額程度ですから、コストパフォーマンスはすごいと思います。現在は分解できる新機種が発売されていますのでお勧めできます。

31cm F4.8 協栄産業製ドブソニアン(譲渡済み)

アルミ鋳物のフォーク架台とライトブルーメタリックの木製箱にアルミ一本支柱という、なかなか特徴的なスタイルの31cmドブソニアンです。発売期間が短く入手したのは89年ごろ、天文ガイドの譲るコーナーからで、北海道から送られてきました。

当時須坂市に在住していたため、この望遠鏡を車の荷台に積んで、山田牧場や菅平高原へ何度か出かけました。

その後この望遠鏡は信州中野天文同好会のメンバーの手元へ行き、今でも年に何回も出動してくれます。

手軽さが売りのドブソニアンですが、組み立ても簡単で仕舞うととてもコンパクトになるのが、現ユーザーも大のお気に入りです。

C11−EX 協栄−セレストロン 28cm F10 シュミットカセグレン(譲渡済み)

ネットを通じての天体関係の知人から譲り受けたC11−EXですが、さすがにC14のノーマル鏡筒と比べれば、惑星を見た場合などコントラストが良く感じました。

移動で使うには、この程度の大きさ・重さが限界ですが、腰を痛めている私にはやはり辛く、程なく近くの天文ファンの所へ嫁入り(婿入り?)しましたが、所有中に土星を写した作品は雑誌に掲載されました。

C11を使っている惑星観測者も多く、明るさとシーイングの影響度や重量などから使いやすく良い像を得られるベストな選択のひとつなのかもしれません。

この鏡筒を乗せるには、最低でもEM−200クラスが必要ですので、移動で使う場合にはおのずと機材が重く大型化します。手軽さを優先すればもう一回り小さく・軽くしたいのですが、大きい事は良い事だの古いコピーのように、大は小を兼ねるのが望遠鏡の世界ですので難しい所です。

LX200−25 ミード製 25cm F10シュミットカセグレン(譲渡済み)

はるばる香川県からやってきた中古ですが、観望会では自動導入が重宝し、数年間使いました。

とにかく重いのが難点で、フォーク式架台と鏡筒が分離できないため25kg近い重さの物を持ち上げて三脚にセットするという重労働を強いられます。くだんの腰痛のためあえなく撃沈、天文ガイドの譲るコーナー行きとなり、県内の方のもとへ行きました。

特筆すべきは像のシャープさで、どう見てもセレストロンより切れが良いのです。鏡筒だけでも残すべきだったと少々惜しむ気持ちが残っています。

重さが許せれば、この鏡筒は観望用途ではなかなか優れていてお勧めです。重さが許せればですけど。

SR223 宇治天体精機製 22.3cm F5.6ニュートン式反射(譲渡済み)

この鏡筒は、90年代半ばに関西のショップから中古で購入し、どうもミラーの圧迫があったのでミラーのセルへの入れ方を変えた所とても良く見えるようになったという鏡筒です。観望には、当時所有していたアトラクス赤道儀に丁度良く、シューメーカー・レビー第9彗星の木星面衝突はこれで見ました。

また、子供の頃から長年天文をやっているものの、高校生の頃に4cmの屈折で屋根の上から一度水星を見たきりずっと再会していなかったのですが、当時の長野県小布施町の観測所からこの鏡筒で水星とじっくり再会した事を覚えています。

その後、住環境が変って当時の観測所を使えなくなったり、鏡筒をたくさん置いておく所がなくなったりしたため、C14を残してアトラクス赤道儀共々売却しましたが、鏡筒に特徴的なシールを貼ってあった為、まさにこれがその後ネットオークションで見かけること2回、そして昨年には長野県内の販売店に中古で売られているという、国内を点々とする流浪の鏡筒となっています。性能は良いのですが、重量的に最近の方向性とマッチしないのでしょう。

当時レデューサーのマッチングを試した事があり、35mm版の周辺と中心のバランスではタカハシMT−160用が、中心付近では宇治天体精機の物が良かったという結果でした。

20cm F10 ミード製シュミットカセグレン(譲渡済み)

星祭りで見つけた掘り出し物鏡筒ですが、副鏡のメッキがダメになっており、某社へ再メッキを依頼したところ、海外製の物はメッキとガラスの素性が判らないのでもしかしたらうまく剥離出来ないかもしれないと言われ、覚悟の上で剥離液に漬けてもらう。しかし、案の定鏡面が侵されて使用不能となり、ビクセンに問い合わせてC8用の副鏡を購入して装着、なんとか観望に使えるようになったという筒です。

その後別途入手したミードのフォークマウントに装着して20cmフォークマウント式の観望セットが出来上がりました。何度か観望会で活躍した後、今は同好会のメンバーが自宅で使っています。

どうやらシュミットカセグレンの再メッキはあきらめた方が良いようですね。保管が良ければそう劣化するものでもありませんが。

ε−160 タカハシ製 16cm F3.3写真鏡

発売からしばらくは人気が有り、その後中版の流行でφ42程度のイメージサークルのこの機種は一気に人気低下、しかしながら、一眼デジカメの台頭で、ラージフォーマットが必要なくなるや、また人気復活という、流行に翻弄された鏡筒です。これは、同好会のメンバーの物を、使わないからということで借用して時々使っています。

さすがに像はシャープで、一眼デジカメやラージフォーマットの冷却CCDには良いマッチングを示します。

ニュートン式の宿命で、斜鏡による光路の制限があるため周辺光量は少なくなりますから、フラット補正をしっかりやる必要があります。また、合焦機構も普通のラックアンドピニオンですので、きちんと合わせるためには減速機構やモーターなどの付加が無いとなかなか大変です。

タカハシの反射鏡は、メッキの持ちも良く、製造から10年ほど経過している鏡筒ですが目視上は異常が認められません。使用頻度も少ないですが。

15cm F9自作ニュートン式反射(足立鏡)

かつて、自作用でうんと気合の入った場合は苗村鏡、ちょっとだけ気合が入った場合は足立鏡という図式でしたが、その足立鏡15cmを使った自作鏡筒です。高校生の頃の作品ですので当時の流行を汲んでいて、Fは9と暗く鏡筒の主鏡側には蓋をかぶせる為の窓を開けるという風体です。

鏡筒バンドは後から市販品を買い足していますが、このミラーの残念なことは、日本特殊光学(NTK)へ再メッキに出した際にミラーの表面に欠けを作られた事です。この部分をマスクして使えとばかりに黒い紙を入れて、メッキ代を返金してきましたが、どうも残念でなりません。それ以来、この会社?とは一切付き合っていません。

しかし、この鏡筒は製作時やその後の想い出も多く、今でも保管しています。

MT−130 タカハシ製13cm F6ニュートン式反射(譲渡済み)

ミラーのメッキと鏡筒の塗装に少し劣化が有ったものの、ミラーおよび各部の清掃ときちんとした調整を施してみたら、何とも良く見えるすごい鏡筒でした。

入手はマイナーなネットオークションです。何度か観望会に持って行きました。口径が小さいので観望会ではあまりウケが良くないというか、暗い天体を見せにくいために後日売却しています。

タカハシの量産機はさすがに性能が安定していますね。各部の作りもしっかりしていて米国製や国産の量産メーカーとは価格も作りも違います。

ネクスター5 12.5cm F10シュミットカセグレン セレストロン製(譲渡済み)

ネットを通じた知人から譲渡されたものですが、コンパクトで自動導入が付いて、なかなか快適な操作感です。

光学系はいわゆるC5ですが、そこそこシャープで観望には全く問題ありません。惑星もきちんと見せてくれます。もちろん、13cmクラスのアポ屈折鏡筒と比べてはいけませんが、星像もシャープで良いと思います。これに40万画素クラスの冷却ccdですごい作品を撮られているベテランの方もおいでですから、潜在力は高いようです。

架台については架台のところで触れます。

ミードDS−2114-ATP(譲渡済み)

中古を見つけて廉かったので買ってみました。
Fの短い球面鏡と、負の球面収差を発生させてその収差を打ち消す為に入れられた凹レンズ系で構成されています。
光軸をきちんと合わせないと、主鏡のFが明るいので像が思いっきり崩れます。購入したときは光軸めちゃくちゃ、多分に前ユーザーは全く良く見えないと言って放出したのでしょう。しかしながら、秋葉の望遠鏡専門店の中古というのにこの状態で放出するとは・・・・。結構念入りに光軸を合わせたところ、まずまずの見え味になりました。

鏡筒は鉄板ですが、他の部品はことごとく樹脂製、よくもこれだけ金型を作ったなという感じですが、型の作りも雑で、「中国で価格に任せて安普請」という製品です。でも、観望には使えますから価格相応で合格ラインなのがミードの偉いところ。

自動導入架台については、架台の欄で。

アストロスキャン 10cm F4 簡易ドブソニアン エドモンド製

真っ赤な鏡筒、下半分が球体で、その受け皿に載せて自由な方角へ向けるという、画期的コンセプトのポータブル望遠鏡です。

発売は古く、70年代だったと思いますが、私が入手したのは2000年ごろです。某販売店の死に在庫でした。

短焦点の割にはそこそこ見えます。完全手動追尾ですし鏡筒のサイズも小さいので、あまり微調整は出来ませんから低倍率専用と考えるのが無難です。月や木星の縞模様・土星の輪、明るい星雲や星団など、入門レベルのひと通りの物は観望できます。

あまり出動しませんけど。

このパクリモノが数年前からいろいろ出ています。もちろん、バッタモン&パクリといえば中国製です。

9cm F9 ニュートン式反射経緯台 エイコー製



私のまともな天体望遠鏡1号機です。
小学4年生の頃に買ってもらっていますが、折からの火星大接近をこれで幾晩も観測しました。もちろん細かな模様が見えるわけでもなく、大シュルティスなど著名な模様があることが判る程度ですが、それでも大満足です。夏休みの理科の研究はこれ以後天体関係がぐっと増えることとなりました。

上下微動は付いているのですが水平微動が無く、この点が大の不満点でした。そこで中学の頃に使わなくなった物干し台の三脚架台部やらどこかで拾った不凍栓のハンドルやらを使って水平微動をむりやり付けて、現在もそのままです。

この望遠鏡のインプレッションを地人書館の「天体望遠鏡の全て73年版」に掲載してもらいました。現在でも部屋の片隅に置いていつも傍らにあります。

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