S150 15cm F8 トリプレット アストロフィジックス製アストロフィジックスの初期の製品、15cm F8 3枚玉です。クリステンアポクロマートという、独自の設計で、レンズ間はオイル充填です。色収差が若干残っていて、惑星などでは気になる場合もありますが、球面収差はよく補正されています。通常の2枚玉EDクラスという感じの色収差です。 鏡筒は軽量で、ファインダー込みでも約10kgですから、私のMS−5+C14に同架して使用可能となっています。ラックアンドピニオン式で約3インチ径のドローチューブです。機械部分はアメリカ製の鏡筒としてはこんなものかという出来ですが、国産のタカハシやペンタックスを使い慣れていると安っぽく感じるでしょう。実用上は特別問題があるわけではありません。 この鏡筒では月を良く撮影します。光量と分解能など総合的にちょうど良いと思います。眼視では、月が大変きれいに見えますが、特にスワロフスキーの15mmアイピースとの相性が良く、これはため息が出るほどです。同じくらいの他のアイピースとは「見え味」が違います。 13cm F7 ホタロン使用トリプレット ビクセン製ホタロンという、住田光学の特殊ガラスを使用した希少な鏡筒ですが、これはどうもショー用展示モデルで光学特性はきちんと出されていない試作レベルの物です。実際球面収差が残っていて、高倍率の惑星観望には耐えませんでした。 しかしそこは元々ネットオークションで買った「バッタモン」。機構部分だけでもφ100の減速機構付きドローチューブと凝った作りなので、やるだけやってみようと推定データをざっと設計してわざと実際の像と同じような球面収差にし、エアスペースをいろいろ変えて状態を見たが、どうも3枚玉の間隔だけでは追い切れない。そこで補正レンズをという事になり、エドモンドの標準品で適合する物を探して計算し、これ位でという物を一枚購入。バローレンズの抜け殻に入れてテストすると・・・バッチリです。完全な対称とは行きませんが、だいぶ良い焦点内外像になります。 これで惑星を見ると、さすがにホタロンです、色収差がほとんど感じられません。恐らくタカハシのTOAシリーズはこんな感じでもっとシャープなのだろうと思います。 この鏡筒にニコンの双眼装置を使用し、月のアルプス渓谷の中央にある細い谷をちらちらと確認できています。 BORG 100ED 10cm F6.4 ED2枚玉 トミーテック製![]() BORG 100ED φ114mm鏡筒。これは実に汎用性があり、フラットナーを入れて中版対応の写真鏡に、組み替えてF4の中版対応写真鏡にと、いろいろ姿を変えてくれます。 ごそっとセットで中古購入しましたが、当初は2枚の玉の調整が悪く、コマが少し出ていましたので修正をトミーテックに依頼し、大変良い状態となって帰ってきました。10cmEDとしては高倍率の惑星像もほぼ満足です。 少々青の色収差が残り、デジタル写真ではこれが気になりますので、最近は使用者が少なくなりつつあります。SC42など、410〜420nmから短波長側をカットすると、実用上はあまり目立たなくなりますが、青い星雲は表現しにくくなります。 中版用の長焦点望遠レンズとしての用途もあり、保有しています。 FCT−100 10cm F6.4 フローライト3枚玉 タカハシ製 (譲渡済み)名機 FCT−100ですが、中版のイメージサークルをカバーしていない事が、一昔前には致命的でした。惑星は大変良く見え、もちろん収差もほとんど感じません。撮影では、レデューサー併用で中心からφ42位までは大変シャープですが、その先は円周方向に崩れますので、ε−160同様に中版では円形写野となります。この辺が不人気だった原因ですね。また、初期のものではレンズがセル内で動いてしまい、調整が崩れるという問題もあるようですが、私が使っていたのは後期のMCが施された物ですのでそのような事は感じませんでした。 機械部分は大変がっしりしていて、その分重量もかさみますが、信頼感があります。水素増感TP2415の35mm版でいろいろな天体を撮影し、雑誌に沢山掲載されました。 BORG76 7.6cm F6.6アクロマート手軽な観望用、観望会での自由な使用にということで、他の同好会の方から安価に分けてもらいました。プラスチック製の鏡筒と合焦部ですからあまり多くを期待してはいけませんが、手軽に使うというコンセプトにはマッチしています。 アクロマートで短焦点ですので光学性能もあまり期待してはいけませんが、けっこうちゃんとしています。 樹脂パーツは引っ張り応力がかかったままの状態だと、経年的に割れてきますが、案の定この鏡筒も、接眼部のターレットの取り付け部から割れてきます。補修して今も使っています。 PLONT 7cm F6.8 ED2枚玉 テレビュー製![]() コロナドフィルターを中古で買った時に一緒についてきた鏡筒です。2枚玉EDですが、色収差が結構あって、星雲などの撮影には全く使えません。太陽はHαの単波長なので色収差は関係なく、球面収差などはよく補正されているのでシャープに見えます。 色収差があるといってもアクロマートよりはだいぶ良いわけで、月や惑星も7cmなりにきれいに見えますし、強拡大しても大きな破綻はなく良い鏡筒です。 作りもしっかりしていて重量もあります。これでフローライトを使っていたら大変良い鏡筒です。 鏡筒バンドの取り付けネジ類がインチサイズですのでやや扱い難い点が難点です。 6.5cm F15 タカハシD型 3枚玉セミアポクロマート (譲渡済み)70年代中ごろ、父に買ってもらった2号機ですが、今思えば良くこんな高価な物を買い与えてくれたと感激します。もっとも、父自身光学機器の設計開発が仕事であり、同じ畑の製品ですから、興味があったわけです。中学時代、この望遠鏡はほんとに良く使用しました。頑丈ですが重量もあり、小柄な私には重過ぎる望遠鏡でしたが月や惑星を写したり、カメラを同架して手動ガイドで長時間露光をしたりと、今とは全く異なるベーシックな機材と手法での格闘でした。 先出のC14と追金交換という形で手放しました。 FS-60C 6cm F5.9 フローライト2枚玉 タカハシ製(譲渡済み)プロントの代わりに太陽のHα用と、その他諸々にと東京のターベースから購入したフローライト使用の2枚玉アポです。目的の太陽用としては、主点距離が短すぎて撮影用CCDのピクセルサイズとのマッチングが悪く、解像が落ちてしまうため使用せず、結局ほとんど使わずに眠っています。 焦点内外像もきれいで星像もシャープ、さすがにタカハシと思わせる筒ですが、6cmをナニニツカウ? ガイド鏡はプロントのコロナドフィルターを外して代用しているし、来るべき2009年の日食用にでも取っておこうという事で、時々ほこりを払っています。ナントカのモチグサレ、と言うことでヤフオク行きとなりました。 FC-50 5cm F10 フローライト2枚玉 タカハシ製 (譲渡済み)ガイド鏡として使用するために中古購入しましたが、結局使わずに譲渡してしまうという無駄使いの鏡筒です。しかし、鏡筒その物の出来としては大変よく、焦点内外像の対称性もバッチリでしたが、観望用には5cmという口径では使い道がありません。撮影のガイド用にフローライトを奢らなくても良いわけで、まあなんとも奇妙な存在でした。 作りはすごく良くて、この丈夫さが高精度のガイドに必要なわけです。 |